本社 | 岡山県岡山市北区下中野347-104 |
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従業員数 | 420名 |
資本金 | 99800000円 |
設立日 | 1960年07月16日 |
代表者名 | 平林 実 |
事業内容 | 鉄・非鉄金属及び使用済み家電・自動車のリサイクル事業 |
高品質のリサイクルを可能にする総合リサイクル企業
HIRAKINは人や社会が「いらなくなった」ものに「資源価値」を見出し、プライドと技術力を持って高純度の再資源化を行っています。
具体的には、役目を終えた家電製品、OA機器、自動車、古紙類、缶類からビルや工場・プラントの大型設備機器など、私たちの身の回りに存在する様々なモノに及びます。
そして、集めてきたモノを自社の工場で手分解・選別・圧縮・破砕・切断といった様々な加工による徹底分解と徹底選別、最終的にはそこに人の手と目を加えることで限りなく100%に近い高純度なリサイクル原料を生み出しています。
出来上がったリサイクル原料は、鉄・アルミ・銅・ステンレスなどの主要な金属をはじめ、希少金属類(金・銀などの貴金属、パラジウムなどのレアメタル)、プラスチックや古紙など約100種類の製品として、各種素材メーカーに出荷します。
また、これまでの「環境(リサイクル)」に関わる仕事に加えて、「人(福祉)」や「食(流通)」に関わる事業についても活動を始めています。環境にやさしいがバックグラウンドにあるので、そこから派生して、地球のため、従業員のためになる事にどんどん挑戦していきます。
もったいない・ありがたいを世界へ
私は従業員ひとりひとりが「家庭的であたたかく」自然体でいられる会社でありたいと願っています。
職場とは、家庭や学校などと同じく皆が同じ時間を共にする場で、例えるならみんなが集まっている船のような感覚です。その船が沈まずにずっと浮かんで航海ができるよう、従業員みんなで舵を切りながら進んでいきます。
また、会社には「MOTTAINAI(もったいない)」「ARIGATAI(ありがたい)」というHIRAKINの仕事の根幹をなす、永久不変の哲学があります。
「MOTTAINAI(もったいない)」は、「釘一本見逃すな」と言い続けてきた創業者の口癖であり、社風。
「ARIGATAI(ありがたい)」は、有ることが難しい、すなわち「尊い仕事」であり、「貴重な社員」であることへの感謝の意です。
困っているお客様のためにできる事がある
やりがいは、お客様からの「ありがとう」が聞けること、これに尽きます。本来なら仕事をさせてもらってこちらが「ありがとう」なのに、お客様からそのような言葉が聞けた時は本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。
最近で言うと倉敷市真備町での水害でのこと。水害にあった廃家電の分別のお手伝いに現地へ伺ったのですが、重い物や腐敗が進んでいる物もあり、各家庭で片付けることが難しそうでなかなか進んでいませんでした。
そこで私たちがフォークリフトなどの車輌を利用しながら片付けに加わるとスムーズに進み、あっという間に分別を終わらせる事ができました。その時には地域のたくさんの方から感謝の声を掛けていただき、人の役に立てたという事を間近で感じられた素敵な経験でした。
オフィスで働く事務職にもキラリポイントがあります。いらなくなったものを処分したいけど、どうしたらいいか分からずにお問い合わせをいただくことが日々あります。一般家庭からのお問い合わせであれば、当社が展開する「えこ便」の資源集積システムや市町村の行政サービスをご案内します。企業からの場合は、物に応じてスクラップ処理や産業廃棄物に関する専門的な説明・取り次ぎを行い、お客様の困りごとが解決できるようにサポートします。やはりそんな時にも「ありがとう」の言葉を聞くことができ、オフィスで働きながらも資源循環の輪に携わっていることにやりがいを感じます。現場で働く人がいて、それを一生懸命支える事務の人がいて、そういった助け合いの関係が築けているのは非常に大きなポイントだと思います。
強みとしては、リサイクルのための機械設備やプラントを自社で組み立てが出来ることです。20年前から社内に技術開発チームを置き、試行錯誤を重ねて得たノウハウを自社オリジナルのリサイクル設備に活かしています。社内のみならず、HIRAKINがコーディネートした設備を設置いただいた、全国各地の同業他社の方からもお褒めの言葉をいただく機会も増えてきています。
「全力疾走」がチームを強くする
汗を流して働いてくれるはたらきもの集団で、社員は尊敬に値する存在です。
特に工場での勤務は体力的に厳しく、夏は暑いし寒いしで、夕方にはクタクタになることも。そんな中でも、〝もったいない精神〟で目の前の仕事を一生懸命にこなし、貴重な資源を生み出してくれている社員は、本当に誇らしい存在です。
私はそんな貴重な社員のために、やる気が出る、活力が沸いてくるような職場作りをする為、努力を止めてはいけないと思っています。
分かりやすい所で言うと、福利厚生の内容は、みんなの為になると思った事をどんどん取り入れて充実させるようにしています。
最近の若い人は情報量が多いですよね。スマホひとつでたくさんの知識を得てそれを仕事にも活かしている。辞書を引くよりも圧倒的に効率がいいなと思っています。昔ながらの方法で、なんて事は言いません。仕事を効率よくこなしてプライベートの時間を増やして、人生を充実させてもらえたら私も嬉しいです。
HIRAKINは人がすべての会社です。圧倒的なエースやリーダーを擁して、というより、みんなの合計点で競うチーム体です。よく社長の器以上に会社は大きくならないと言いますが、私はそうは思いません。社長を含めた従業員全員の点数の合計が、会社の評価であると思っています。
社内にはソフトボール部があり、男女ともに日本リーグに加盟して競技活動を行っていますが、そこにはチーム・選手を応援する職場の仲間がいて、そんな所からも仲間意識の大切さを学んでいるのでしょう。
これからも、チーム戦で「今よりもっと」「とりあえず挑戦してみよう」と向上心を持って仕事をしてほしいですね。私は、社員ひとりひとりの力を信じています。
〝心の天才〟がドラフト1位
HIRAKINで活躍している人を、”心の天才”と呼んでいます。どういう事かと言うと、まず”誰かが必ずやらなければならない仕事だから自分がやる”という事に価値を見いだせる人です。
例えば、誰かが捨てたゴミは誰かが片付けなければずっとそのままですね。そこで、片付ける側に立って「私が片付けるのもアリかな」環境のために「よしやってみよう!」と、誇りを持って仕事ができる人です。
そうした社員には「もったいない精神」が根付いているので、目の前の廃棄物をゴミと捉えるのではなく『宝の山』と捉え、資源の循環に一生懸命に取り組んで役割を全うしています。
後は、チームにいま何が必要かを感じて、考えて、動ける人も輝いています。HIRAKINはチームワークを重視しているので、相手の言動をよく察知する力がついています。相手が困っていそうだったら、声をかけて、一緒に考えて、行動する。自分の事ばかりでなく、全体を大切に考えて仕事ができる人は色んな所から褒められています。
例えば、皆ががむしゃらに仕事をしている中でミスが続いてしまった時に『1回休憩しよう』と言える人。『大丈夫?』と声をかけられる人。
口数の多い少ないは関係ありません。心を込めて動ける人が、活躍できるのです。
独自の道で100年企業へ
会社が60周年だった時、社員から自発的に掲げられた「100年企業」を目指しています。その時に私はいないかもしれないけど、会社のために従業員のために、100周年に向けて歩みを進めます。お取引先や地域から「必要とされる企業」であるために、誰もがやっていない事をやろうと思っています。
最近の事ですと、SDGsに関して17のゴールを全てクリアしました。一見うちでは解決できなそうな課題もあるのですが、解決に向けて諦めずに取り組んでいくと自然と道が開けてくるんです。改めて諦めないことの大切さを学んだ出来事でもあります。コロナ禍だったこともあり、人口減少に向かう日本で「リサイクル以外に何をしたらいいか」とゆっくり考える事ができました。
例えば、完全にコロナが終息し、みんなが社会活動を再開したらどうなるでしょう。先ず、食料が足りなくなりますよね。今は食品ロスと言われていますがいつまで続くでしょうか。そんな事を考えた時に、食料危機が心配になったと同時に従業員を守りたいと思いました。
そこに着想を得て、食の流通に関わる事業を2022年にスタートしました。いざと言う時には、食料を確保できていれば従業員とその家族を守る事ができる。HIRAKINに居てよかったと思ってもらえるよう、みんなに愛される職場づくりが理想です。
基本はリサイクル事業ですが、未来を見据え、「もったいない」社風を守り、「ありがたい」仕事と社員を大切に、独自の道を歩み続けます。